無線LAN機能を標準搭載したノートが増え、ゲーム機やスマートフォンなど無線LANを必要としているモバイルデバイスは増え続けています。そうなると必要になってくるのが無料の無線LANスポット。無線LANを解放して高い集客効果を狙おうとするお店が増えても不思議ではありません。
個人経営のお店がそうした取組みをしたい場合、どうしたら良いのか考えてみました。まず思いつくのがFREESPOTやFONですが、FONは自分がFONのアクセスポイント(フォネラ)を導入してFONメンバーとなり、それを他のFONメンバーに公開するといういわば互助会的なサービス。したがって世の中にFONメンバーが大幅に増えない限り、お店などにおいて不特定多数の人にアクセスしてもらうにはやや不向きと言えます。(最近ソフトバンクがFON wifiルータを配り始めたので状況が変わり始めています)
一方FREESPOTは、専用のアクセスポイントを導入すれば、すぐお客さんに開放することができます。FONと違うのはアクセスポイントが高価なことと(FS-G300Nは ¥31,290税込、店頭POP、シール付)、FONがプライベート用とFONメンバー用の2種類のSSIDを用意しているのに対して、FREESPOTのルータは無線LAN接続したデバイス同士で通信ができないPrivacy Separator機能(ポートセパレータ機能とも言う)を搭載し、さらに無線と有線を完全分離することでセキュリティの確保を行っている点です。
ポートセパレータ機能や、VLANごとにSSIDを設定してセグメントを分割するマルチSSID機能については、各社の無線LANルータでも対応してるものがあるので、普通に無線LANルータを買って設置するという考え方もアリだと思います。ホームページにて導入店舗として紹介されることと、POPにいくらの価値があると見るかによるでしょう。